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積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可取得を検討している事業者の方は多いことでしょう。運搬効率の向上とそれに伴う運搬コストの削減、さらには許可取得によって期待される事業機会の創出といったメリットが期待出来るからです。しかしながら、手続きが難しく、さらには時間もかかるところから、許可取得を躊躇している事業者の方もおられると思います。
そこで、ここでは、積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可取得のメリットと申請手続きの際の注意点について詳しく解説いたします。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業の許可を取得するメリットは次の3点です。
産業廃棄物は収集したその日のうちに産業廃棄物処理施設まで運搬することが義務付けられています。しかし、1日に産業廃棄物が排出される場所が複数あり、しかも、1か所から排出される産業廃棄物の量が少ない場合などは、処理施設までの運搬が負担となることが考えられます。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業の許可を取得することにより、処理施設への運搬を計画的に進めることが可能となるため、運搬効率の向上が期待できます。
処理施設への計画的な運搬が可能となるため、ガソリン代や人件費といった運搬コストを削減することができます。又、時間に余裕が生まれることで業務を効率化し、事業の拡大に資することができます。
家電小売り事業者の協力会社として、廃家電の収集運搬を行う事業者が積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可を取得している場合には、収集した廃家電を自社の敷地内で一定期間保管することが認められています。
そのため、廃家電の一時保管が出来る事業者は、一時保管を行わない事業者と比較して、運搬効率や家電小売事業者の負担軽減といった点で差別化を図ることが可能です。
ただし、取り扱う産業廃棄物の許可品目には廃家電を構成する部品に応じた品目が入っていることが必要となります。(廃プラスチック類、金属くず、ガラスくず・コンクリートくず等)
家電リサイクル法は4種の廃家電(エアコン、洗濯機、テレビ、冷蔵庫)の廃棄処理について定めた法律です。廃家電は一般廃棄物もしくは産業廃棄物として扱われるため、元事業者である家電小売事業者の協力会社となる事業者は、廃家電の部品に対応した品目の産業廃棄物収集運搬業の許可を取得する必要があります。
廃家電の収集運搬にあたっては廃棄物処理法の規定が準用されるため、収集した廃家電を協力会社が一時保管する場合にも、廃棄物処理法による規制の対象となります。そのため、廃家電の一時保管を行おうとする協力会社は、積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可を取得する必要があるのです。
なお、家電小売り事業者は、産業廃棄物の許可を取得する必要はありません。家電小売事業者は廃棄物処理法上の排出事業者と同じ立場にあるものとされているためです。ただし、家電小売事業者が廃家電の収集運搬を協力会社に委託して行う場合には、その協力会社が産業廃棄物収集運搬業許可を取得していること及び廃家電の適正処理を行っていることのの確認が求められています。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可申請手続きを行う際に注意しなければならないのは、申請先の自治体との事前協議の重要性です。後述するように申請手続きには自治体ごとに異なっているものがあります。その点が明確にならなければスムースな許可申請手続きを進めることが難しくなります。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可申請手続きを行う先の自治体は、積替え保管施設を設置する場所を管轄する各都道府県もしくは政令市となります。
たとえば、東京都で積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業の許可を取得する場合、積替え保管施設の設置場所が八王子市であれば、申請先は八王子市となります。八王子市以外の東京都内であれば、東京都に申請することとなるのです。他の自治体においても考え方は同じです。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可申請手続きは自治体によって異なります。主なものは次の3点です。
自治体によっては、申請手続き開始前に申請理由の説明を求められることがあります。説明の仕方も口頭で良しとする自治体と書面での提出が必要な自治体とがあります。内容としては適切な地域環境の維持といった視点から、許可の必要性(たとえば、既存の処理施設の利用が困難など)について説明を求められます。申請理由が適切なものではない場合には、許可申請手続きを行うことができません。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可申請にあたっては、積替え保管施設周辺の住民への説明を行ったことを示す書類の添付が必要です。この書類の内容が申請先自治体によって異なるのです。周辺住民への説明がされていれば承諾までは必要なし、とするものから、周辺自治会との環境保全に関する協定書の作成を求めるものまで自治体によって対応は様々です。そのため、事前相談の際に、申請先の自治体に確認を行う必要があります。
自治体によって申請手続きの内容や手順が異なります。一例として、東京都の申請手順と他の自治体の申請手順の概略をご紹介いたします。
ご覧の通り、自治体によって申請手続きが異なることがわかると思います。又、手続きは変わらなくても、取り扱う産業廃棄物の品目によっては、用意しなければならない資料が変わってきます。そのため、許可申請にあたっては自治体への事前相談が重要となることをご理解ください。
取り扱う産業廃棄物の品目によっては、他の法令に基づく届出が必要となる可能性があります。たとえば、消防法に規定される危険物に該当する産業廃棄物を取り扱う場合には、消防署への届出が必要となります。自治体によっては、積替え保管施設設置の際に消防署を始めとする関係部署による現地審査が行われ、その結果に基づく各種届出が求められる場合もあります。
又、東京都及び八王子市では、積替え保管施設を設置する各市区町村に対して指定作業場設置届の提出が義務付けられています。
積替え保管施設の設置場所によって申請手続きが認められない可能性があります。その基準となるのは用途地域です。用途地域とは、都市計画法に基づく土地利用のルールを定めたものです。住居用や商業用、工業用というように土地の利用目的ごとに建設できる建物を規制することで、適切な住環境を整備することを目的としています。産業廃棄物の積替え保管施設は用途地域によって規制される建物の一つであり、その要件に当てはまらない場合には、建設ができません。又、用途地域としての要件に問題はなくとも、用途地域以外に申請先の自治体が定めた要件がある場合には、その要件を満たさなければ、許可の申請を行うことはできません。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可申請を行う際には、許可申請書の作成前に事前計画書を作成し、申請自治体の承諾をもらう必要があります。事前計画書とは、取り扱う産業廃棄物の品目、保管量、保管施設の状況等を記載した書類のことです。前述した周辺住民への説明資料、他の法令による各種届出などは、事前計画書の添付書類となります。又、事前計画書の提出後に担当者による現地審査が行われ、事前計画書と現地の状況とが審査されます。そのときに事前計画書と現地の状況に相違があった場合には修正を求められることとなります。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可申請は手続きが難しく時間もかかります。何よりも申請手続きを行うことができるか否かの調査を行うところから始めなければなりません。
しかし、その反面、許可取得によるメリットも大きく、事業の拡大を目指すうえでは取得しておきたい許可といってよいでしょう。
当事務所は、東京都及び八王子市の積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可取得の実績があります。又、他の自治体への許可申請手続きにも対応しております。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可取得をご検討中の事業者の皆様、ぜひご相談ください。
積替え保管ありの産業廃棄物収集運搬業許可のメニューは次の通りです。